【Style3】趣味で埋め尽くす編
目の前にオモチャ箱があるなら、
その箱を好きなもので一杯にしたい、と男は思うものである。
ライター 夢野忠則
同じ日に、ふたつのGarenTガレージを取材させていただきました。
ひとつは、スノボに熱中する女性のガレージ → こちらから
そして、もうひとつが今回ご紹介するIさんのガレージです。
かたや女性の、きわめてシンプルで、クールなガレージ空間…
こなた趣味を愛する男性の、オモチャ箱をひっくり返したような楽しい空間…
ふたつのガレージが、あまりに対照的だったことが僕には面白かった。
それがはたして、たんに主人の趣味の違いなのか、あるいは性別のせいか…
僕は後者じゃないのか、と思う。 だから、面白いな、と思った。
オモチャ箱をひっくり返したような、というよりも、Iさんのガレージは、
オモチャ箱そのもの。 正確には、きちんと整理整頓されたオモチャ箱(笑)
レアなパジェロ・エボリューション(500台限定のMTモデル)がド~ンと置かれ、
その脇に大きなバイクが2台、原チャリ1台、すき間を埋めるように自転車2台…
壁の棚には、ラジコンの戦車に、1/18スケールのミニカー群がディスプレイされ、
引き出し棚には、ラジコンのパーツやら、作りかけのプラモデルやら…
その下には、本格的なオーディオセットまで…
まったく、男ってやつは(笑)
なんで、こうなったかって? えっと…
まず、オープンカーに乗りたくて、ホンダのS2000を購入したんです。
それでオープンエアの気持ちよさを知って、250ccのバイクを手に入れて、
そしたらバイクが楽しくなって、S2000を手放して、大型の免許を取得して…
クルマがパジェロだけになったら、空間ができたものだから、
そこに以前からの趣味だったプラモデルやミニカーを陳列しはじめて…
さらには、大きな戦車のラジコンも集めだし…
健康診断でお医者さんに運動を勧められたので、自転車通勤を始めて、
でも、原チャリを買ったら、自転車には乗らなくなり…
はい、気がつけば、こんなガレージになっちゃいました(笑)
冬にはパジェロでスキーに行きます、とおっしゃるIさんに、
スキーの板は、どちらに? とお尋ねすると、あまりに本数が多いので、
近所にレンタルBOXを借りてます、というお答え… いやはや、なんとも…
となりのガレントが空いたら、そっちも借りたいくらい、と笑うIさんは、
通販で買うコレクションの配達が多いので、宅配のお兄さんとも顔なじみです。
好きだなぁ、こういう人… と思うのは、やっぱり僕が男だからだろう。
かの女性のようなシンプルなガレージライフにも憧れるけれども、
僕には(Iさんにも)無理だな。 だって、そこにオモチャ箱があるのだから。
せっかくの広々としたガレージ空間だから…
オンナは、それを機能的に使おうとする。 オトコは、趣味で埋め尽くそうとする。
どちらも楽しく、どちらも正しいガレージの使い方である。
ただ間違いないのは、機能と趣味は、なかなか合致しないだろうな、ということ。
ご夫婦でガレージライフを、とお考えの方は、そのあたりをよくご検討なさって…
夢野忠則/プロフィール
クルマ馬鹿サイト「BACCARS」主宰、NPO法人ココロードプロジェクト理事。
2005年より、ほぼ毎日書き続けるブログ「夢野忠則のクルマ馬鹿で結構!」は、
楽天ブログ(クルマ・バイク部門)でアクセス数日本一を記録。