CarLife Style13ガレージライフを超えた、まさに夢のカーライフ…クルマ好きにとって、これ以上の住環境があるだろうか?

【Style13】敷地全体がプライベートスペース編

ガレージライフを超えた、まさに夢のカーライフ…
クルマ好きにとって、これ以上の住環境があるだろうか?

ライター 夢野忠則

東京の浜田山という街に、その“村”はある。
10戸のガレージハウスが寄り集まった、夢のようなガレント村です。

みんながクルマ好きかというと、そんなことはなくて、
バイクを何台も並べている人もいれば、キャンプ道具が山積みの人もいる。
まさに、ここには“十人十色”のガレージライフがあります。

そんな十人の住人(笑)のなかでも、今回、お話をうかがったNさんは、
ひときわガレージライフをエンジョイしていらっしゃるようです…

Nさんのガレージに収められているのは、20年乗り続けていらっしゃる、
ダークブルーのスーパーセブン(89年式のケーターハム1700SS)。

これはまた、ずいぶん楽しそうなクルマですね。

「ユーノス・ロードスターでジムカーナを楽しんでいた時に、
たまたまスーパーセブンに乗る機会がありまして、いや、その衝撃たるや…
ダイレクトなドライビングフィールに打ちのめされて、目からウロコ…」

「それ以来、こいつに乗り続けています。 どうして? と訊かれても、
ほかに比べるクルマがないから、と答えるしかないですね。」

「壊れるところは、ひと通り壊れて手を入れたから、いまは絶好調です(笑)
全面的に信頼できるメカニックさんがいてくれるので、安心して楽しめます。」

セブンの脇に置いてあるのは、クラシックミニから取り外したシート…
セブンのメンテナンスをするのに、このシートの高さがちょうどいいんですよ、
と嬉しそうに、Nさん。 根っからのクルマ好きでいらっしゃる。
ちなみに実用車として、フィアット・パンダがガレージの前に駐まっています。
 
これまでに取材させていただいた、クルマ好きのガレージといえば、
ツールボックスやら、タイヤやら、ミニカーがところ狭し、という例が多かった。
だけど、Nさんのガレージは、ずいぶんとシンプルな印象です…

「地震で物が落ちたり倒れたりして、クルマが傷ついたら嫌じゃないですか。
だから、できるだけ物は置かないようにしています。空間が広いからといって
やたらと物を置くのではなく、広いからこそ物を置かずに広く使いたいですね。」

「ガレージの広さも、すごく気に入っていますが、
いちばん魅力的なのは、ガレージ前の開放的なプライベートスペースですね。
こんな贅沢なスペースは、なかなか手に入りません。 しかも、都内で…」

いくら広いガレージがあっても、目の前がいきなり道路では、
プライバシーは保てない。 お楽しみは、いつも秘め事でありたい(笑)

その点、この浜田山のガレント村は、最高の環境といえるだろう。
道路もなにも、敷地全体がプライベートスペースのようなものなのだ。
入居者には、自分のガレージのリモコンキーとは別に、敷地の出入り口の門を
開閉するリモコンキーが与えられる。  セキュリティも万全である。

取材させていただいた日には、Nさんのクルマ仲間も集まってくださった。
そのラインナップたるや…

アルファロメオ・ジュリア ザガード(’72)、TVRヴィクセン シリーズⅢ(’72)、
ロータスヨーロッパ スペシャル(’74)、ケーターハム CKスペシャル(’95)…

ガレント村の中庭が、さながらビンテージカーのミュージアムのように…

みなさん、ボンネットを開けてエンジンルームに顔を突っ込んだり、
ピカピカのボディを、さらに磨きはじめたり、写真を撮ったり、談笑したり…
ピクニックテーブルを引っ張り出して、ピザにノンアルコールビールで乾杯!

こうして仲間たちが集まってくれるのも、このスペースがあるからこそ、とNさん。
たしかに、これなら休日に、わざわざ大黒PAまで出かける必要もない(笑)

自分のガレージがあって、クルマを並べて仲間と談笑できるスペースがあって、
しかも、そこに住むことができる… しつこいようだけど、ここは東京23区内…
クルマ好きにとって、これ以上の住環境があるだろうか? 

Nさんのそれはガレージライフを超えた、まさに夢のカーライフのカタチである。

 

夢野忠則/プロフィール
クルマ馬鹿サイト「BACCARS」主宰、NPO法人ココロードプロジェクト理事。
2005年より、ほぼ毎日書き続けるブログ「夢野忠則のクルマ馬鹿で結構!」は、
楽天ブログ(クルマ・バイク部門)でアクセス数日本一を記録。

 

BACCARS

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